ラグジュアリーミリタリー略して「ラグミリ」。
絶対流行らなそうな二番煎じのフレーズなので、これは全然使わなくて大丈夫なやつです。
そして何がミリタリー!?とお思いの方、今回使用しているアイテムは軍物が発祥となっているものが多いのでこんなタイトルでお届けです。
(漁師、技師といった方が使い始めたという説もあるので、完全ミリタリーというわけではないですが。)
今回の隠そうとしても隠しきれない存在感を持った主役がこちらの“ダッフルコート”。
店頭のお客様でも「懐かしい」といった声を多くいただくこちらのアイテムは「INVERTERE」の物。
アイビースタイルの必須アイテムでもあったダッフルコートは元は漁師や海軍で使われ始めたものが時を経てファッションアイテムとして認知されたもの。
当時を知る方は硬く・重く・大きいそんなイメージがあるのでは?
しかし本モデルはそのイメージを覆します。軽く・柔らかく・コンパクトとモダンなシルエットに仕上げられ、厚みのある生地で暖かく着られる一着に。
様々な事情で一時期ブランド自体が休眠状態になっていたINVERTERE。あのHERMESにも認められた確かな作りが復活し、今季Sugawara ltdに届きました。
このオレンジなんてまさにHERMESじゃありませんか?
着用することで分かる3拍子揃った機能、そして美しい発色、使いやすさ。
(このオレンジ、着用していただくと、あ…意外と使いやすそうといわれるカラーです。)
様々な媒体でお勧めしたくなる理由が着ていただければわかるはず。
インナーには「Settefili Cashmere」のタートルネック。
調べてみるとこちらも労働者・漁師・軍隊で使われ始めたという説もあるアイテム。
本モデルは労働とはかけ離れた、日常をより豊かにしてくれそうな一着になっていますけれども・・・
何といってもこの生地が抜群です。カシミヤ糸をまず2本撚って、さらにそれを3本撚ることでふわっふわの糸に仕上げます。
それをヴィンテージの編み機でゆっくりと編み上げることでソフトな肌触り、風合いの一着に仕上げます。
ダークブラウンをベースにグリーンを混ぜ込んでいますので、深みのあるカラーリングに。
究極のカシミヤニットといってもいい一着です。
パンツは「PT01」のコットンパンツを。
コットンといえど、起毛感のある仕上げにしてありますので、秋冬らしい温かみのある一本に。
SUPER SLIM FITといえども1プリーツ仕様にすることで今っぽいゆとりも感じさせるシルエットを生み出してくれます。
PT01の最大の特長はそのシルエットの美しさ。
1サイズアップをしても維持可能ですので、より今っぽいシルエットを目指すなら1サイズアップでチャレンジするのもアリかと。
ブーツは「F.lli Giacometti」の新型ブーツ。
こちらはイタリア軍のレースアップブーツをベースとしたこちらのブーツは程よい丸みと閉じた羽根が縦のラインを生み出し、すっきりと長く見えるデザインが特徴。
アッパーのきめ細かなスエード×ハンドソーンウェルテッド製法によって生産することで革靴のあの硬さを感じさせないソフトなはき心地に。
ピッタリと吸い付きまさに皮膚のような一足となってくれるはずです。
細かいですが、アイレットにはすべてハトメをつけているので、一気に緩めたり締めたりができるため脱ぎ履きも楽ちんというところもポイント。
デザインよりも機能性を重視して生み出されるミリタリーアイテム。
シンプルでありながら美しく映るのはやはり物の質が優れているため。
そして同時に長くお付き合いいただける一着でもあるということ。
時代を超えて愛され続け、そして使い続けられる一着を手に入れてみてはいかがでしょうか。