他のSTYLEでも触れていますが、現在のメンズシーンにおいて、
スーツ・ジャケット
の需要はやや落ち込み気味。
日々の通勤や出張の回数も減り、着る機会が少なくなったとなればそこまで必要とされないのは仕方のないところ。
それでも男性にとってスーツはやっぱり特別なアイテム。
着れば気合は入りますし、客観的に見てもその方のカッコよさを3割増しくらいで引き出してくれる(個人差あり笑)アイテムと信じてます。
真面目なビジネスシーンだけがスーツの着る場面ではありません！
こういう時だからこそ、いつもと違うスーツ選びをしてもいいんじゃないかと思いまして・・・
今回は大人が“真面目に遊ぶ”そんなときに着ていただきたいスーツの着こなしをご提案します。
選んだスーツは「LARDINI」の一着。
コットンとリネンを混紡した生地は春夏にピッタリの清涼感。ヘリンボーンの織りが入ったことで表情が面白く仕上がり、大人の遊び心、余裕を感じさせてくれます。
今回はタイドアップスタイルをご提案しましたが、オープンカラーのシャツやカットソーを持ってきてもハマってしまう使える一着ですよ。
タイは「Atto Vannucci」の一本を。 ライトブラウンをベースにリーフ柄の刺繍をちりばめたデザインは、春夏秋冬、色も悩まずすっとVゾーンに馴染んでくれます。
「Franco Bassi」のチーフもボタニカル柄を使用することでさりげなくリンクさせてみました。
シャツは「AVINO」のベーシックな白シャツ。
レギュラー気味の開きにちょっとロングポイントなカラーはジャケットを羽織った時の収まりが良く、トレンド関係なく常に使えるバランス感が魅力。
シューズは真面目に遊ぶスタイル提案なのでローファーを。
「OFFICINE CREATIVE」のコインローファーは今回他のスタイリングでご提案したタッセルローファー同様にホースレザーを使用し、ソールにはヴィンテージ加工を施した仕上げ。
返りも良く、履きこんだ時の味の出方も良い。あえてラフに履きこんで枯れていくのも楽しめるという稀有な一足とも言えます。
いかがでしょうか。
当然ながらSTYLEは新品を着用して撮影を行っているのでわかりにくいですが、今回のSTYLEはここから、着込み、履き込んでいった先に完成される生地、素材を使用しました。
是非皆様に手に入れていただいて、このアイテムたちの育ち方、アジの出方を確かめて頂ければと思います。
なんとなくですが、イタリアオヤジのあの良い感じに枯れた雰囲気と、こなれ感に近づけるスタイリングだと思います。
イタリアオヤジ的な大人の「遊び心」をこのSTYLEで感じて頂ければ幸いです。
