世界的な新型コロナウイルスの流行により、公私共に「おうち時間」が注目された2020年。
いつもなんかとは比べ物にならないくらい外に出る機会が減ったという方も多くいらっしゃるはず。
アパレル業界においてはおうちで楽に着られるアイテムの需要が一気に高まったように感じます。
が、彼らの存在を忘れてはいけません。それが「コート」と「ジャケット」。
その辺の小僧には着こなせないこの2つのアイテム。
着る機会は減っているかもしれませんが、袖を通せば自然と背筋が伸び気合が入る。
リラックスアイテムとは明らかに異なるモチベーションをもたらしてくれる一着の着こなしを改めて見直したいと思います。
まずコートは「TITO ALLEGRETTO」のベルテッドコート。
何といってもこの生地。アルパカベースの毛足の長い生地は手触りの気持ちよさと滑らかで上品な光沢感が魅力的。
この生地を使って程よいヌケ感を出せるベルテッドデザインを仕立てるセンスがボーダーレスな着こなしを得意とするTITO氏らしい。
ジャケットは同じくナポリの「De Petrillo」。
バランスの良い仕立てと、トレンド感を抑えたデザイン、生地使いで毎季人気の高いブランドです。
こちらのウインドーペーンと千鳥を合わせた一着は着てしまえば意外なそのなじみの良さを実感していただけるはず。
吸い付くようなラペル、そしてロールの美しさに注目。
当たり前といえば当たり前なのかもしれませんが、柄合わせもほぼ完璧に仕上がっています。
攻めすぎず、かといって欧米的なフィッティングでもない絶妙に日本人が着やすい作りになっているDe Petrillo。
一度着るとやられます。
パンツは「PT TORINO DENIM」の一本。
今回更新のSTYLEではROCKもご紹介していますが、それよりも1段階ゆとりのあるSUPER SLIM FITの“SWING”。
バランスの良い細さにブラックの色落ち加減。
もちろんジャケットに限らず、ライダースやニットをトップスに持ってきても難なくハマる懐の深さも人気の秘訣。
シューズは「Carlos Santos」のサイドゴアブーツ。
ジャケパンスタイルの足元をピリッと引き締めてくれるブラックカーフの存在感。
程よく伸びたノーズ、抑えめな甲の立ち上がりも細身のデニムに丁度良く、スーツスタイルにも合わせていただきたい一足。
そろそろ着たいなーと思っている方も多いであろう「コート・ジャケット」。
大人の男性だからこそ着こなせる贅沢な一着で2020年をかっこよく締めくくってみては。
