イロモノ。色物。
現在では主流じゃないものや人気になる見込みのないものあるいはちょっと風変わりなものを指して使われることの多い言葉ですが、本来は寄席用語で
主となる演芸に彩りを加える物。落語が中心の場合、漫才や奇術などの事を指す。
との事。今回はメインのアイテムに彩りを加えてくれる色物を使用したコーディネートをご紹介します。
使用している色物の正体は「RUFFO」のスエードパーカ。
イタリアというお国柄と歴史と伝統のあるファクトリーだからこそ生み出せるこの鮮やかなオレンジ。
使用しているスエードもキメが細かい分退色が起きにくくカラーをキープしてくれます。
ライニングにはスウェットをボンディングしておりますので、半袖カットソーに羽織ってもするりと着れて肌触りも抜群。
リブ部分のグレーのライン使いなど、細かなところまでぬかりのないデザインでさりげないアクセントをプラス。
ニットは「cruciani」のクルーネック。以前評判の良かったネックとボディでゲージを変えたモデルのクルーネックバージョン。
ベーシックなスタイリングに見えても実はちょっと遊び心がある。そんな一枚です。
ジャケットやセットアップに合わせた時にもVゾーンに立体感を加えてくれますので、変化が欲しいなーという方にもお勧めです。
(※かなりタイトなサイズ感ですので、通常のサイズよりも1サイズ、緩めに着たい場合は2サイズ上げてもOKです。)
パンツは「INCOTEX」。
昨年から登場しているVERVEはゆとりのある腰・ヒップ周りから裾にかけてのテーパードラインが美しい一本。
これまでのSLACKSに比べて厚手の生地(そもそもVERVEはデニムですが)になるため、透け感も気にならず、ガシガシ穿いていただけます。
今回のように気持ち短めの丈に設定してスニーカーやローファーなどと合わせるのがお勧めです。
スニーカーは「MAGNANNI」のコートタイプ。
初登場のシーズンから、素材や色を変えながらオーダーを続けてきたコートスニーカー。今回はシボ革にライトブラウンが映えるモデルをオーダーしました。
アッパーの素材の柔らかさ、質の高さは勿論ですが、ライニングの素材感も抜群に良いこちらのモデル。裸足で履きたくなる程です。
インサイドは得意のオパンケを想起させるデザインで踏まずをえぐるようにステッチを加え、ブラウンカラーのレザーで切り替え。
シンプルな中にブラウン、しかもライトなのでパーカとのリンク感が映える、違いの分かる男性に是非履いていただきたいスニーカーに仕上がっています。
春夏には着たくなるホワイトワントーンスタイル。色物使いが他に差をつける最大のポイント。
色を入れすぎず、キャッチーな部分にピンポイントで。