ここ数年モードでもクラシコでもキーワードとなっているのが「ミックス」。
これまで考えられなかったモード×ストリート、クラシコ×ワーク、クラシコ×ミリタリー、イギリス×イタリア、フレンチ×イタリア、アメリカ×イタリアなど・・・
様々な形でミックスが行われ、これまで以上のファッションに対する自由度の高さを感じる昨今。
今回はイタリアンにアメリカンヴィンテージを組み合わせたスタイルをご提案。
ファッショニスタとして常に誌面を飾るアレッサンドロ・スクアルッツィ氏をイメージしたスタイリングで春夏の新たなスタイルにチャレンジを。
ジャケットは「L.B.M 1911」。ヴィンテージミリタリーの名作、ファティーグジャケットをベースに生み出された本モデル。
これまでの同ブランドのラインナップからするとかなり新鮮度の高い一着ですが、高い技術と伝統を持つ同社らしいセンスで違和感なくまとめられています。
味付けの施されたコットンリネンの生地。ネップ、生地のアタリ、猫目ボタンなど随所にヴィンテージ感のある仕上げ。
着丈をオリジナルよりも短めに、ウエストも若干シェイプさせることでモダンな一着へと昇華させました。
もう少し気温が上がってきたら、袖をまくってアクセントをつけるというのもスタイリングでは是非お試しいただきたいところ。
インナーは「FEDELI」のカットソー。
シルエット、生地感、染めの風合いなどすべてが高いレベルでまとまった王道の一枚。今季はカラーも増やしてご用意しておりますので、既にお持ちの方も是非新たなカラーをチェックしてみてください。初挑戦の方、ベーシックカラーからまず一枚。袖を通した瞬間にその違いが分かっていただけるはずです。
パンツは「PT TORINO」のホワイトパンツを。
ReWorkedと名付けられた本モデル。その名の通り、ヴィンテージのワークパンツを思わせるようなざらっとしたコットンリネンの生地が特徴的。
そこにツープリーツにテーパードシルエットというトレンド感のあるディテールをプラス。
Reとなると同じものが再び時を経て復刻しているイメージですが、こちらは新しいエッセンスを加えての復刻というこれまでの物とは形を変えた復刻。
これでワイドパンツにチャレンジする方も多い本モデル。是非この春夏新たな一本としていかがでしょうか。
シューズは「OFFICINE CREATIVE」のロングウイングを合わせました。
こちらもミックス。アメリカブランドのシューズに多いロングウイングデザインをベースにイタリアブランドらしいラスト使いと味出し。
アッパーはホースレザー。水っぽい艶感が大人の色気を引き出してくれます。
製法もブラックラピドで返りも良いので履き初めから革靴の硬さを感じずに履いていただけます。
バッグは久々の「cisei」。
極薄マチの紙袋風デザインのクラッチ。折りたたんでガシ持ち、端をちょい持ち。どの持ち方でもサマになるのは素材の持つ高級感が抜群な為。
ソフトでもちっとしたシボ革は良く手に馴染み、持っている手が喜んでしまうほど。
ライニングにはピッグスエードを使用しておりますので、耐久性も高く、ラフに使ってもへこたれないクラッチです。
テイストミックスのコツはオリジナルにこだわらないこと。
リアルなヴィンテージ物とのあわせや、アメリカブランド×イタリアブランドとの合わせ。勿論アリですがいきなり本家同士を組み合わせるとどうしてもちぐはぐになりがち。
エッセンスを取り入れうまく作っているイタリア物同士でのコーディネートから始めれば、トレンドを抑えたミックススタイルが完成です。
