ブラック、ホワイトを基本に構成されるモノトーンコーディネート。
気をつけておきたいキーワードが ”間延び” と ”一体感” です。
そして、ある意味この2つの要素は表裏一体と言えるでしょう。
ブラック、ホワイト、今回はグレーも使いましたが、全てのアイテムの質感が似たようなものだと全体の印象がのぺっとした間延びした印象に。
しかしながら、この間延び感を恐れるあまり、ばらばらな質感のアイテムに固執すると全体の調和が失われてしまう。
程良いバランスで全体をまとめ上げるというのが今回の最大のポイント。
まず目につくのが「PALTO ヘリンボーン柄ウールコート」。
こちらのコートは程良く起毛感のあるウールを使用し、ふんわりとした表情。
更にラグランスリーブにゆったりとしたサイズ感の作りとノンストレスで着用出来るのも魅力です。
中に合わせるのは「ANTONELLI」のワッフル切替しワンピース。レーヨンのほんのりテロっとした風合いにワッフル柄の切り返しを施すことでシンプルな中にも変化が感じられる一枚です。
ロングブーツは「VITTORIO VIRGILI」を合わせて。「SARTORE」のファクトリーでもあるこちらは何と言ってもこの革質が抜群。
ハリのあるスムースレザーは滲み出る様な光沢感があり、ポインテッドトゥにピンヒールが更にラグジュアリーな雰囲気に。
バッグは「ROBERTA GANDOLFI」を。ブラックであるものの、シボのある牛革を使用し、サイドにはフリル風のデザインを施すことで重くなり過ぎず、ほんのり甘めな印象も。
ブラック、グレー、ネイビーと近い色味でありながら、ウール、レーヨン、スムースレザー、シュリンクレザー、更にはヘリンボーン、フリルなど素材とデザイン・柄で変化を演出。
同系色でまとまりのあるコーディネートを作りながら、ちょっとした表情の変化を出しシックな大人コーディネートを。