メンズのベーシックアイテムといえば、Tシャツ、シャツ、デニムは外せません。
秋冬シーズンならばそこにニットをプラスといったところでしょうか。既にお持ちの方も多いかと思います。
ベーシック〇〇と聞くと外すことの無い間違いないもので、他者へ与える印象も勿論悪くありません。
ただ一方で変わり映えしない、悪くないけど特に印象に残らないといったような服が好きでおしゃれが好きな皆様にとっては辛い評価も受けかねない諸刃の剣。
今回はベーシックアイテムを使いながらしっかりと印象に残るにはどうしたらいいのか⁉に着目してコーディネートをご提案。
コートは「TITO ALLEGRETTO」の織柄が特徴的なロングコート。
カジュアルなスタイルでのコートの着こなしはどうしてもショート丈を選びがちですが、今回はあえてロング丈をチョイス。
バックに深めのスリットが入っているので見た目以上に裾さばきが良く動きやすい作りになっております。
ざらっとした生地感にTITO ALLEGRETTOが得意とするナポリ仕立て。
存在感のあるラペルに、カチッとした印象と着心地というのがコートのイメージながら、それを覆す軽く楽な着心地。
マニカ=カミーチャと呼ばれるシャツの袖と同様の技法を用いることで生まれるそれが特徴の一つでもあります。
もちろんオンでも使用可能。様々なシーンで使えるベーシックな一着です。
ニットは「ZANONE」のタートルネック。当店でもニットといえばここといってもいいくらい定番として人気のあるブランド。
今回のテーマにふさわしいTHEベーシックな一着。
生地の厚み、上質な素材、美しくシルエット、確かなつくり。すべてが高いレベルで融合した一着は定番になるべくしてなった印象。
今回はホワイトをチョイス。Tシャツのように気負わずサラリと着てみてください。
パンツは「PT05」のデニム。20SSからは「PT TORINO」と名称を変えリブランディングするPTブランド。
INCOTEXと並び、イタリアのパンツ人気を支えてきたPT。ニット同様にこちらもベーシック。
SLIM FITを採用した本モデルはピタピタ過ぎないフィッティングで大人にお勧めしたい一本。加工の風合いも程よく、ワンウォッシュほど真面目でなくダメージのような軽さがない絶妙さ。 ストレッチももちろん効いているので、ノンストレスな穿き心地という点も見逃せません。
そしてここからが今回のコーディネートのポイント。周りに印象つけるベーシックなスタイリングを目指すなら“シューズ、バッグ(あるいは小物)”に個性を出すのが吉。
ブーツは「OFFICINE CREATIVE」のレースアップモデル。アメリカ風なイタリア靴という時点でかなり個性的ではあるものの、その特徴は素材や加工にあり。
独特な艶を持つホースレザーはヴィンテージ加工を施すことで表面に表情が生まれ更に独特に。イタリアらしい色彩センスも発揮。
色の風合いの変化が期待できるダークグリーンカラー。履きこむ楽しみを教えてくれる一足です。
バッグは「FALORNI」のクラッチバッグ。
提案当初は抵抗感を抱く方も多かったアイテムですが、今ではすっかりメンズが持つべきアイテムの一つとなったクラッチバッグ。
イントレチャート×ムートンの素材使いは他に差をつけるスペシャルな物。収納力も高く、デザイン性×機能性を備えたアイテムです。
有名ブランドの生産を手掛けるファクトリーらしい職人の手作業による編み込みに、最高級の品質を誇るムートン。素材切り替えのバッグはあっても、ここまでのラグジュアリーな切り替えはなかなかないはず。
ベーシックスタイルに差すならこれくらいの飛んだアイテムを合わせてもいいのでは。
大人のベーシックスタイル、脱ブナンなアイテムを取り入れて差別化を図ることが大事。
清潔感・スマートさの感じられるコーディネートに自分の色を出せるアイテムをプラスするだけで一歩進んだスタイルに。