人間は情報の8割を“視覚”から取り入れていると聞いたことがあります。
5つ感覚があって1つで8割と考えると相当な割合・・・
ファッションに関しても視覚情報はもちろん重要。
どれだけよさそうものを身につけていても、肌触りや生地の質感を見知らぬ人の服に触れて確かめるわけにもいきませんので、視覚に頼らざるを得ません。
特にカラーとデザイン。この2つの要素は特に視覚から取り入れる情報が圧倒的に多いため、この2つで印象が決まるといっても過言ではないかもしれません。
今回はこの2つの中からカラーにフォーカス。
皆さん春夏、秋冬でそれぞれカラーのイメージがあると思います。
ブルー、ホワイト、イエローと言ったポップなカラーは春夏、ブラック、グレー、ブラウンといった落ち着いたカラーは秋冬と言ったように。
でも今回はあえてブラウンを春夏に。
「重い」と言われがちなブラウンをそう見せない為にはトーンと素材感が大事。
シャツは「Finamore」の高い技術が詰まった一枚を使用。
ワンピースカラーとよばれる一枚仕立ての襟はふんわりと優しくロールを描くのが特長。
比翼のボタンダウンになっていますので、着ているうちに、あるいは上にジャケットを羽織った時などにへたっとすることが無く美しさをキープしてくれます。
胸元も程良く開いていますので、こちらのようにネックレスなどのアクセサリー使いで味付けするのもオススメ。
夏らしい「リネン」を混紡した生地ですので、ふんわりとした生地感に仕上がり、ブラウンでも重く見えないのもポイント。
洗いざらしでラフに着こなすのもありな一着です。
パンツは「PT01」のベルトレスパンツを。
トーンの明るいブラウンを合わせることで一気に軽快な印象に仕上げました。
こちらのモデルはGENTLEMAN FITを採用することで腰回りに程良いゆとりを持たせこなれた雰囲気に。
着こなし方としても今季はタックインスタイルがオススメ。
カットソーをトップスに持ってきてもタックインで、レトロテイストに仕上げるのがポイント。
シューズは「F.lli Giacometti」のエレファントレザーローファー。
エレファントレザーは表革ながら起毛感のあるような質感とそれぞれで異なるシワの風合いが魅力。
勿論エキゾチックレザーでなくてもまとまりますが、他と差をつけるなら断然エキゾチックレザーがオススメ。
更に言うと、クロコやリザードの艶感、ギラギラ感よりもエレファントのマットな質感の方がリネンの風合いともマッチし、全体の雰囲気をまとめてくれます。
今季の注目カラー「ブラウン」。
以前スーツでもご紹介しましたが、その勢いは衰え知らず。
シャツなどではまだ挑戦したことが無いという方もいらっしゃると思いますので、是非今季はブラウンにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
