そもそもネクタイというのは、スカーフが原型となっているアイテム。
そのため、最もクラシック (正統的) なネクタイというのは、芯地を用いずに一枚の生地を折り畳んだようなかたちで作られているべきだとされています。
「セッテピエゲ」とは、イタリア語で「7つ折り」という意味です。
このネクタイの裏側をご覧頂くと、「セッテピエゲ製法」の由来が分かり易いかと。
7つ折りで作られる為に、通常の倍近い生地を贅沢に使用する必要があり、柔らかな生地を芯地無しで仕立てる為に熟練の職人技が求められるのです。
そういうこともあって通好みなネクタイのセッテピエゲではありますが、その独特の柔らかみがあるスカーフのような仕上がりと、実は締めやすい使い心地、そして通常のネクタイに比べて高い耐久性が評価され、着道楽の間ではぜひとも手に入れたいアイテムだとされています。