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FEATURE

なぜ世代を超えて愛される⁉ 「Paraboot」を知る3つのポイント
Update:2021.10.16

良い靴はいい所へ連れて行ってくれるという言葉がある通り、楽しく生きるならいい靴を履きたい。
″革靴”は時計や車といった大人が拘りたいアイテム、大人になったなぁを感じるアイテムの中ではプライス面で手が出しやすく、そして色々なものが試しやすいため、様々な楽しみ方ができると個人的にも思います。
しっかりと手をかけてあげれば10年、20年と永く相棒として活躍してくれるアイテムでもあり、共に育っていく楽しみも。
今回のFEATUREでは取り扱っているシューズメーカーの中から、フランス発のあのブランドに迫ります!

Paraboot

多くの媒体で「定番」として愛されるフランス発のブランド。勿論当店でも定番として愛されている取り扱いも長いブランドです。
それゆえ当然といえば当然かもしれませんが、「本格靴一足目は『Paraboot』です!」というお客様も多いんです。(かくいう私もその口です。)
そしてParabootのすごい所は、購入層の幅広さ。
本格靴一足目としてチャレンジしたい!という若年層から、酸いも甘いもかみ分ける、これまで多くの革靴を体感してきたベテランまで。
親が履いているのを見て履きたくなってという方や、親から子へのプレゼント(成人祝いや就職祝いなど)として選ばれる方もいらっしゃいます。
経験の豊富さや年齢にとらわれず、多くの方の心に刺さる一足を提供し続けるParaboot。
まずはその歴史から

1908年レミー・リシャールポンヴェール氏が開いた小さな靴工房がその始まり。
1910年には「Chaussures Extra」ブランドと洗練された高級シューズコレクションを立ち上げます。
1920年には上流階級向けのお洒落靴と労働者階級向けの実用性の高い編み上げ靴との両方の製造を深く追求するため、工場を設立。
そして労働者階級向けの実用性の高い編み上げ靴のブランドを「Galibier」と名付け商標登録します。
同じく1920年代には訪れたアメリカで見かけたラバーブーツをヒントに、長靴とラバーブーツの生産を開始。
更にその後ラバーソールの加硫の方法を見つけ出し、今のParabootの礎ともいえるソールの仕様が開発されていきました。
1927年にはParabootの名前を商標登録。
1937年、レミー・リシャールポンヴェール氏の息子、ジュリアン氏が入社。ここがParabootが現在まで永く愛されるブランドとなるターニングポイントでしょう。
ジュリアン氏は、世の中の流れに追従せず、自身の顧客に向け「グッドイヤー」製法 と「 ノルヴェージャン 」製法により縫い付けられた“手縫い”の靴の生産を選びました。
これにより、様々な職種の人々から更なる厚い信頼を獲得し、この時期にMORZINE、MICHAELといった今なお売れ続ける人気モデルが誕生。
1960年代にはスキー靴の製造を開始するも、早い段階で登山やロッククライミング向けのシューズ生産にシフト。
1970年代にはパイロットや、バイク、探検家といったその道のエキスパートの為のシューズ生産も手掛けています。
しかしながら1980年代、ジュリアン氏に経営を任せられた息子ミシェル氏が様々な手段で経営を立て直そうとするも、
かさんだ借金やドルや円の暴落といった事情が重なり、破産申し込みをするまでに経営が追い込まれていきました。
転機が訪れたのは同じく80年代。
イタリアのスタイリストたちはこれまでのスタイリングを脱却し変化していくことを提唱。
その新たなスタイルの足元にはParabootのMICHAELが必要とされ、世界的な流行により注文が殺到、製造・経営が安定していきました。

以降伝統を大事にしながら、レディースのコレクションを立ち上げたり、コラボレーションを行ったりと新たな世界にも臆さず飛び込み、
「Made in France」、「手縫いの靴」という誇りと共にシューズ生産を続け世界中に愛されるシューズブランドとして確固たる地位を確立しています。

Parabootの愛すべき3つのポイント

1.世界で唯一自社生産されるラバーソール

1920年代に開発されたParabootのラバーソール。アマゾンのパラ港から輸入するラテックス素材を100%使用し、変わることなく今なお独自の合成法で生産されています。
数多く展開されるソールの型にラバーを流し込み、加硫させることで生み出され、ソールごとに配合や熱の加え方を微妙に変えることでそれぞれにあった柔らかさに仕上げています。
ここからは個人的な感想も含めてお伝えいたします。
とにかくこのParabootのソールは"減りにくい”です。私のファーストParabootももう10年になりますが、一向にオールソールは勿論、ヒール部分の修理の心配もありません。
お客様のソール修理依頼も少なく、アッパーの味の出方が半端じゃないのにオールソールは初めてです。なんて方も少なくありません。
そして非常に"ソフト"。これは東北に店舗を構える弊社ならではかもしれませんが、このソフトさによって、冬場の雪上、凍結路面でも安心して歩くことが出来ます。
雪に縁のない地域の方も雨天時のタイルや駅構内など滑りやすいスポットを歩く際に安心です。

2.10年以上は優に使える圧倒的に堅牢な作り

まず最初に謝らせてください。10年は嘘です。アッパーさえ丁寧にケアしていただければ、20年以上は優に超えます。
Parabootの得意とする「 ノルヴェージャンウエルト 」製法 と「グッドイヤー」製法は共にウエルトと呼ばれるパーツを使用しており、それゆえシューズのアッパーを傷ませずにアウトソールの交換が可能となります。
ウエルト自体も傷んできた場合交換可能(ウエルト交換の場合はアッパーにダメージが行く可能性もあり)ですので、非常に長く、そして傷んできたら修理することでParabootの気持ちの良い履き心地を体感いただけます。
中底にはこちらもおそらく世界でParabootだけ?な波状になったフィンを使用。一般的に使用されるコルクとも遜色ないクッション性と履き心地を実現しています。
そしてしっかり沈み込みが出ます。



もちろんソールだけでなく、アッパーも一級品。
「リスレザー」と呼ばれるParabootならではのカーフレザー。もちっとしたレザーはカーフにしっかりと油分を含ませている証拠。
高い油分と先にご紹介したノルウェージャン製法を組み合わせたモデルは雨の日用の革靴として着用される方も多いのではないでしょうか。
私、雨でも雪でも関係なく履き続け、所有しているAVORIAZ(マウンテンブーツモデル)では実際に雪山も登っておりますが、色あせ、革の硬化等も見られません。
それだけの強いアッパーと作りを持った一足。ほぼ無敵と言っても過言ではないでしょう。

ちなみに冬場など冷えた時に出てくるブルーム、真っ白になるのでカビ⁉と勘違いされることもありますが、これぞParabootなポイントです。
秋冬商品が入荷してきた時、検品時にこれを見ると、あー新シーズンが来たんだなーと感じます。
リスレザーに含まれるパラフィンが冷えて固まり表面に出ているだけですので、ブラシをかけることで摩擦により再びレザーに浸透していきますのでご安心を。
弊社スタッフ、お客様の中にはあえて白いまま履く方も。そんな楽しみ方ができるのもParabootならでは。

3.通年使えるという喜び

 幅広い年齢層に愛されているのは本格靴と呼ばれるシューズブランドに入りながらもプライスが他ブランドに比べて抑えめなことに加えて、
この3つ目のポイントも大きいはず。
定番と呼ばれるモデルはどれもこのポイントを満たしており、「NO衣替え=通年この気持ちよさを味わえる」というのは靴好きにとってはたまらなく嬉しい。
折角なので、当店取り扱いモデルを交えながら3つ目のポイントをご紹介させてください。



MICHAEL(ミカエル)

このモデルが無ければParabootはなかったかもしれないといってもいいモデルがこちらのMICHAEL。
チロリアンシューズと呼ばれる存在感のあるモカデザインが特徴的な一足。
リスレザー、スエード、オイルドヌバックと様々な素材で提案されている本モデルですが、リアルファーを使用したモデルも見逃せません。
H社が生産を依頼したことが始まりとされているシリーズで、これまでフォック(アザラシ)、ポニー、ラビット、ミンクが登場しています。
このご時世なので、毛皮を使用するというのが年々厳しくなっている為、新作が出たとしてもその寿命は短く、出会った時が買い時と言ってもいい程。
※MICHAELは完売しておりますが、同じく定番と言っていいREIMS(ローファーモデル)ではミンクを使用したモデルがご用意可能です。

足入れは非常に楽ですので、甲が高め、幅が若干あるという方でも収まる一足です。
ただ履き口が広め、捨て寸短めですので踵の浮きは一切許さないという方(もちろんそうでない方も)は是非フィッティングを。

また、カジュアルスタイルであればどんな国でも対応可能というのもまた特徴。
イタリアンでも、アメリカンでも、ブリティッシュでも。デニム、チノ、ツイード、ウールスラックス、夏場であればショーツにもばっちりハマりますので、
季節を問わずにスタイリングを楽しめます。

CHAMBORD(シャンボード)

当店一番人気、再入荷を繰り返しているのがこちらのモデル。CHAMBORDは通年使えるというのは勿論ですが、“オンオフ兼用”というのも強み。
ノルウェージャン製法のタイプもありますが、弊社がオーダーしているのはグッドイヤー製法のタイプ。
おなじみの緑のピスネームがなく、ヒール部分もレザーの積み上げを使用しているドレス仕様になっています。
これにより、シューズ全体のボリューム感が抑えられ、カジュアルさが薄まり冬場の通勤時から今時期のクールビズスタイルまで幅広く対応してくれます。
MICHAELに比べてアイレット数も多いため、フィッティングの調整が容易なのもありがたい所。
ドレス仕様とは言え、CHAMBORDは薄手のソックスから厚手のソックス、パンツもスラックスからデニムまで、そしてクラシコからストリートまでアイテム、スタイルどれをとっても万能。
良い革靴は欲しいけど折角だったら、休みの日だけでなく仕事でも使いたいという方、CHAMBORDを一足目とするのも賢い選択かもしれません。

番外編.マイサイズを見つけ出せる可能性が高い

実は高ポイントですが、これがポイント!というには弱いので番外編。
それがマイサイズを手に入れられる可能性が高いという所。やや裏事情を話すと、インポートブランドは展示会オーダー分しか生産しないというのがほとんど。
そんな中Parabootは希望アイテムがあれば、“お取り寄せ”ができるというのも靴好きにとってはありがたいポイント。
納期は状況によって異なりますので、是非スタッフにご相談ください。待つときは数カ月お時間いただく場合もありますが、待つ時間も楽しい・・・。
(また、モデルによってはお取り寄せができない場合もありますので、予めご了承ください。)

永く定番として愛されているブランドですが、菅原靴店では意外とFEATUREしたことがなかったParaboot。
店頭のお客様にはその愛を熱く、濃厚に語っておりますが、オンラインでもその熱量が少しでも伝われば幸いです。

満足度の非常に高いParaboot。是非長年愛されるその訳をご自身の足でご体感ください。

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